育児休業を取得するか悩んでいる30代前半のパパへ

育休、子育て

「育休を取りたいけど、収入や仕事が不安…」そんな風に悩んでいませんか?
私もまさにその一人でした。でも、結果的に10か月間の育児休業を取得して、人生が大きく変わりました。
この記事では、育休取得に悩んだ実体験を正直にお伝えします。
同じような悩みを抱える30代前半のパパの参考になれば嬉しいです。

【結論】悩んでいるなら、育児休業は絶対に取るべき!

特に、できる限り「長期」で取るのが後悔しないコツです。

私の個人的な感想にはなりますが、奥様とよく相談し、職場との調整もできるのであれば、2週間、1か月といった短期間ではなく、6か月以上の長期取得をおすすめします。

なぜなら、長期取得すると、子育てへの考え方が変わり、奥様や子供への理解が深まり、一緒に過ごしてくれる奥様や子供をもっと大事にしたいと思えるようになるからです。

確かに、産後の時期は、奥様の出産のダメージが残っている時期なので、その時期だけでも育児休業を取得できるのは素敵なことです。
夜泣きがひどい子もいるので、奥様が助かることは間違いないのですが、本当の意味で目が離せない、手がかかる時期は、子供が自分で動き出す、生後6か月くらいの時期なのです。

育休取得を決意したときの状況

1人目の娘が生後6か月になった頃、2人目の妊娠がわかりました。しかし、喜びと同時に不安も大きかったのを覚えています。

というのも、私の妻は診察の結果「切迫早産」と診断され、絶対安静を求められる状況でした。さらに、当時流行していた風疹の抗体もなく、外出も極力控えなければならない状態で、ストレスや不安が日に日に溜まっていくのが、そばで見ていても痛いほどわかりました。

1人目のときから、多大なサポートをしてくれていた妻の母も体調をくずしてしまい、サポートを頼れる状況ではなくなり、このまま妻に任せきりでは家庭が回らない…そう感じた私は、改めて職場の人事制度を確認し、男性でも育児休業が取得できることを知りました。

会社・上司とのやりとり

私はまず、同じ部署の上司に、妻や妻の母の状況と半年以上の育児休業取得を検討していることを相談しました。

その上司には、「男性で育休をとるっていう人が初めてなので、どう対応したらいいかわからない。自分で人事課に聞いてみてほしい。もし本当に取得するなら、同僚たちにも引継ぎをちゃんとしておいて」と言われただけでした。

上司の中には、あまり肯定的な反応をしてくれない方もいました。「みんなが忙しいのになんで育休なんか男がとるんだ」「あいつは出世をあきらめた」といった声も、直接ではありませんでしたが耳に入ることがあり、正直不安になりました。

一方で、同僚や子育てを経験している女性の先輩方からは、「あなたみたいな人が育休をとることで、次にとろうか悩んでいる後輩にもつながっていくからいいことだと思うよ」「奥さんの大変さがわかるし、子供や家族と一緒に入れる時間を作れるのは素敵なことだよ」といった励ましの声を多くもらい、背中を押されました。

結局、当時仲の良かった人事課の先輩に直接相談し、状況を理解してもらえたので、業務の引き継ぎや調整をしっかり行い、1人目が1歳3か月、2人目が出産直後のタイミングで、職場では男性初の約10か月間の育児休業を取得しました。

育休開始後のリアルな感想

最初の1〜2か月は、仕事をしていたときの生活と子供に振り回される生活とのギャップに慣れるのに苦労しました。

正直なところ、育休を取れば、家族とも一緒に過ごせるし、たまに旅行や外食をして、ストレスのない楽しい毎日が待っていると、甘い考えも持っていました。

仕事をしているときは、朝寝ている子供、帰ってきてお迎えしてくれる笑顔の子供しか見ていなかったことに気づかされます。

「仕事をしている方が楽だったかもしれない」「自分は子供の世話が向いていないのでは」と憂鬱な気分になることもありました。

それでも、少しずつ生活に慣れ、自分のことを頼ってくれる妻や子供の姿、抱っこしながら自分の腕の中で寝ている子供の寝顔を見て、「これ以上大切で幸せな時間はない」「一緒に過ごしてくれる妻や子供をもっと大事にしたい」と心から思えるようになりました。

また、家事や育児を妻と分担する中で、夫婦間のコミュニケーションが以前よりも深まり、お互いの気持ちを理解し合える関係になれたと実感しています。

うまく早い時間に、子供の寝かしつけができた後の妻とのおやつタイムは、いい汗をかいた後のビールに似て、最高でした。

今振り返っての気持ち

育休中は本当に大変でしたし、収入面や将来への不安も正直ゼロではありませんでした。

ですが、あの10か月間、子供たちと密に関わり、妻と力を合わせて家族の土台を築けたことは、人生の中でも特別でかけがえのない経験になりました。

私も妻も今はフルタイムの職場に復帰していますが、あの育児休業の時間があったからこそ、子供が体調を崩しても、家族優先で動くことができますし、そのことを職場の人もわかってくれているように感じます。

家族との時間を大切にする意識がしっかり持てる育児休業の取得は、決して楽な選択ではありませんが、家族の将来を考えたとき、間違いなく「取ってよかった」と胸を張って言えるので、育児休業を取得するか悩んでいる30代前半のパパにはぜひ取得してもらいたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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