「うわっ、保育園から着信だ…」
子どもが熱を出したとき、まず心配するのは子どもの体調。
でも、そのすぐあとに頭をよぎるのが、
「早退できるかな?この後の仕事の予定大丈夫だったかな?」
という焦りと不安。
仕事で大事な予定がある日に限って、連絡が来たりしますよね。
それが同じ月に2回、3回あると、有給の残り、仕事の進行、職場の目線…いろんな思いが頭の中をぐるぐるして、胸がぎゅっと苦しくなる。
職場に理解してもらえるだろうか。
子どもは何も悪くない。
それでも「また申し訳ない」「また迷惑かけてしまう」
そんな思いを抱えて、お迎えに向かう。
これは、共働きで子育てをしている多くのパパ・ママが一度は経験する現実ではないでしょうか。
同じような悩みをもつ、共働きで子育てをしているパパ、ママに、私が少し楽になった考え方をお伝えします。

【結論】子どもは熱を出して、一緒にいる時間をくれている
「子どもが熱を出すのって、私らと一緒にいる時間をくれてるんやと思う。
共働きやと、なかなかゆっくり関われへんから、子どもが“今そばにいて”って言ってくれてるのかもね」
これは妻がふと口にした言葉。
このひと言が、私の心に刺さりました。
それまで、仕事を休んだり、早退したりするときには、
「なんで忙しいときに限って」
「休んだ後、仕事が溜まってるんだろうな。仕事行くの嫌だな。」
と、すごくマイナス思考なことばかりが、頭に浮かんでいました。
しかし、この妻の言葉が、私の思考をプラスに変えてくれました。
それ以降、熱を出しても、
「子供と一緒にいられる。この時間も、きっと大切な思い出になる」
と思えるようになったのです。
私の体験談
焦りと罪悪感の中で
私は車通勤で、保育園の送り迎えは基本的に私の担当です。
仕事のアポや会議が入っている日、妻や保育園からの着信に心臓がドキッとします。
第一報は妻のスマホに来るのですが、忙しくて出られないと、私に直接かかってくることも。
その瞬間、子どもの心配と同時に「仕事どうしよう…」という不安に襲われます。
同じ月に2回も3回もあると、有給も気になるし、職場の目も気になってしまう。
子どもは悪くないのに、つい「またか…」と疲れを感じる自分にも嫌気がさすんですよね。
でも、何度も早退が重なって謝ったとき、職場の上司がこう言ってくれたんです。
「子どものパパママは、自分らしかおらんからな。
しんどいときにそばにおってあげるのは当然や。
仕事のことは気にせんでええよ」
この言葉にも、私は本当に救われました。
迎えに行ったときの娘の表情が忘れられない
保育園に迎えに行くと、娘は顔を真っ赤にしてぐったりしていました。
抱き上げると、まるで火だるまのように熱くて「うわっ」と声が出てしまうほど。
でも、私の顔を見たとき、ほんの少しホッとしたような表情をしてくれました。
きっと、私が来るまで、しんどいのに、気を張っていたのだと思います。
そのとき思ったんです。
「今この瞬間、自分がそばにいることが、この子にとって一番大切なんだ」と。
仕事も大事。でも家族はもっと大事
これまでは、仕事を休んだり、早退したりするときに、
「申し訳ない」
と自分を責めることが多かったです。
しかし、妻の言葉をきっかけに、
「子どもと一緒にいられる時間をもらっている」
と捉えるようになりました。
子どもが体調を崩すのは、決して“迷惑”ではなく、“親としてそばにいるべき時間”を教えてくれているサイン。
その声に応えられるのは、パパとママだけ。
それに気づいたとき、少しだけ心が軽くなったんです。
【まとめ】「ごめん」じゃなくて「ありがとう」を
子どものために、急に仕事を休むことになった方や仕事を切り上げた方へ。
どうか、自分を責めないでください。
申し訳ない気持ちよりも、「そばにいてあげられた自分」を褒めてあげましょう。
「今日も一緒にいる時間をくれて、ありがとう」
そんな言葉を、子どもにも、自分にもかけてあげてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。