こんにちは、育休パパです。
男性で育児休業を取ろうと思うけど、なかなか踏み出せない。
そんな30代のもうすぐパパや、2人目以降で取得を考えている方、あるいはその奥様へ。
「そもそも男性が育児休業を取る必要ってあるの?」
私自身も、2人目の子どもが生まれるまでは、正直そう思っていました。
でも、実際に10か月間の育児休業を取得してみて、考え方が180度変わりました。
「1人目のときも取っておけばよかったな…」と、心から思ったんです。
今回は、そんな私の体験談をもとに、「男性の育児休業って、必要なのか?」という疑問に、自分なりの答えをお伝えします。
結論:今、もしくは将来的に共働きになるなら男性の育児休業は必要!!
家庭によって事情はそれぞれですが、私の主観でハッキリ言わせてもらうと――
今すでに共働きの夫婦や、将来的に共働きを予定しているご家庭には、育児休業の取得をおすすめします。
特に、以下のような方には育休取得を強くおすすめしたいです。
▽こんな人は取得した方がいい
- 現在共働き、もしくは将来的に共働きを予定している夫婦
- 近くに頼れる身内がいない家庭
- 奥様が「育休を取ってほしい」と思っている(はっきり口に出さないケースもある)
- 家計的に、育休中の減収があっても生活できる見通しがある家庭
▽取得しなくてもいいかもしれない人
- 奥様が専業主婦で、家庭内の分業体制がすでにしっかり機能している
- 奥様自身が「夫の育休は必要ない」と明確に考えている
- 育休を取ると生活が成り立たないほど経済的に厳しい
- 両親・義両親などが近くにいて、日常的な育児・家事サポートが十分に受けられる家庭
私が育児休業を取ることにした理由
正直に言うと、私は当初、育児休業を取る気なんてまったくありませんでした。
私は、母が専業主婦で家事育児を担当し、父が仕事をしていてほとんど家事育児はせず、という昭和から平成初期のよくある過程で育ちました。
ですので、時代の流れ的に、家事育児をしないといけないことは意識していたものの、育児休業を取得するという選択肢は頭になかったです。
でも、ある出来事が重なり、育休取得を考えるようになりました。
それは、妻が切迫早産と診断されたこと。
加えて、妻に当時流行していた風疹の抗体がないことがわかり、買い物なども含めた外出が難しくなったこと。
そして、これまで頼っていた義母の体調が悪くなり、サポートが難しくなってしまったことです。
ただ…正直に言うと、もう一つ、あまり良いとは言えない理由もありました。
当時、職場で進めていた案件について、所属部署の課長と1〜2年ほど方針が合わず、ずっとぶつかっていたんです。
私の職場では、3〜5年で人事異動があるのですが、私が4年目、所属部署の課長は8年目。
「育休を取っている間に、課長が異動になってくれたら…」
そんな打算的な気持ちもありました。
今思えば、家庭より仕事に比重を置いていたんですよね。
でも、その判断が結果的に、家族との向き合い方を見つめ直すきっかけになったんです。
取得を決断するまでの職場でのやり取り
育児休業を取りたいと思った僕は、まず所属部署の課長に相談しました。
でも、返ってきたのは予想どおり、前向きとは言えない反応でした。
私の職場には、男性が育児休業を取った前例がなく、その課長も、「うーん…」と少し困った様子でした。
そこで、家族の状況(妻が切迫早産・風疹抗体がない・義母が頼れない)ことを、丁寧に伝えました。
課長はその話を聞いて、「これは自分では判断できない、人事課に相談して」と、少しなげやりに言われました。
幸い、人事課には仲の良い先輩がいたので、思い切って相談することができました。
結果的には、人事課の先輩に相談できたことが、いい方向に働きました。
まったくわかっていなかった、男性と女性で制度の違いがあることなどを、細かく教えてもらいました。
例えば、女性には産前産後休暇があるけれど、男性にはない。
だから、「育休を取りたい」と思っても、子どもが生まれてからでないと取得できない。
さらに、社会保険料や住民税を自費で年間分まとめて支払う必要があることも知りました。
それでも、その先輩の後押しもあって、人事課はこう言ってくれました。
「取得を希望した人に、取得させないのは適切ではない」
こうして、正式に育休の取得が決まったのです。
「1人目も取っておけばよかった」と思った理由
実際に育休に入ってから感じたのは――
今までは、子育ての「幸せな部分」だけを見ていたんだな、ということ。
おむつ替え、寝かしつけ、離乳食づくり、洗濯、掃除、病院への通院…。
ひとつひとつは大したことないけれど、五月雨式でエンドレスにやってくる。
何より、「見えない家事」「気づかない疲れ」が多すぎる。
「授乳以外は、男性でも全部できるよ」
そう妻に教えてもらって、自分も主体的に家事や育児をするようになりました。
その過程で、生活スタイルも、考え方もガラッと変わったんです。
育休を経験して変わった価値観と行動
育児休業を通して、「優先順位」が明確になり、ガラッと変わりました。
- 付き合い残業や、なんとなく参加していた飲み会には行かなくなった
- その代わり、子どもの行事や家族との予定を優先するように
- 子どもが体調を崩したときは、自分が率先して病院に連れていき、看病もする
これは、育休を「取得したからこそ」自然にそうなったのだと思います。
育児休業は、単なる“休み”じゃなく、家族のこれからを考える時間(業)でもあったんです。
最後に|迷っているならパートナーと相談してみましょう
最初は「必要ない」と思っていた育児休業。
でも、今は「本当に取ってよかった」と心から言えます。
育児休業は、キャリアに穴が空くかもしれません。
でも、人生において必要な時間を確保する手段です。
出世は厳しくなるかもしれません。
それが、どうしても受け入れられない人は、踏み出せない。
ただ、会社から見たとき、あなたの代わりになる人はいくらでもいる。
でも、あなたの子どものパパはあなただけです。
今この時の子どもの成長を間近で見られるのは「今だけ」。
迷っているなら、まずは、パートナーと話し合ってみてください。
価値観は人それぞれですが、家族の未来にとって、きっと大きな意味がある時間になると思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。